英国選挙に開票が始まり、EUからの強行離脱を主張するメイ首相率いる保守党が勝利する見込みとなった現在、欧州政治的不安定が懸念され安全通貨の日本通貨が買われる動きがあった。
現在(2017年6月9日17時40分)、ドル円相場は110.37円〜110.28円を示している。
投票開始時には109.15円ほどに値を上げた米国ドルも日本円に避難する動きとなった。
実際、メイ首相率いる保守党の勝利は何を意味するのか。
今、英国情勢はロンドンでのテロをはじめ政治情勢など様々なリスクをはらんでいると言えるため、その対応が英国市民の支持を左右するとも考えられる。
ただ、第一に世界が注目するのは「英国のEU離脱」の本格的な手続きの開始だろう。
この手続きの模様次第で英国ポンドの地位を決めると言いかねない。
今後の為替市場はこの「EU離脱交渉」とラマダンの時期である現在の「テロ情勢」に右往左往されそうだ。
米国トランプ大統領の言動も含めて、複雑な様相を呈してはいるが、順張りでトレンドについていくという手法が効果的であるように思う。
今後の世界情勢の同行に十分に注視していきたい。