国土交通省の中部運輸局が主導し、推進する「昇龍道」とは何のことでしょうか?
昇龍道とは??
「日本国の「まん中」にあるのが昇龍道です。昇龍道には、日本を代表する富士山をはじめとする「山々」、清らかな水に恵まれ育まれてきた「食・銘酒」、「サムライ」により形成されてきた歴史と伝統文化、匠により創り出され伝承されてきた「ものづくり」が、この地域が提案する広域観光周遊ルートのテーマです。この中部・北陸地方(富山県・石川県・福井県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県。三重県・滋賀県)を「龍」に見立てた「昇龍道ルート」。私たちはみなさんを昇龍道でお待ちしております!」
昇龍道公式ウェブサイトより
最近その名も徐々に広がりつつあるので、知っている方も多いのではないでしょうか。主に中国人観光客をターゲットとした観光戦略で、アジアをメインに中部圏の行政や企業がインバウンドビジネスとしてプロモーションをしています。公式ウェブサイトでは他言語化も進み、ターゲットエリアを広げていく方向にも進んでいます。
この昇龍道は日本人にはあまり馴染みがないように思えますが、この昇龍道エリアは日本のちょうど真ん中に位置しており、世界に誇れるような観光地も多数存在しています。
日本人の方々も楽しむことができるエリアになっています。
昇龍道エリアの主な観光地
昇龍道エリアにおいて有名な観光地といえば、日本人のみなさんも知っている方が多い場所ばかりだと思います。
愛知県
栄
三重県
静岡県
岐阜県
飛騨高山
千光寺
東山遊歩道
飛騨高山リスの森
飛騨大鍾乳洞
森の水族館
世界一小さな有料水族館!
奥飛騨温泉郷は、平湯温泉、新平湯温泉、福地温泉、栃尾温泉、新穂高温泉からなる温泉郷のことで、日本でも湯量が豊富で有名。
白川郷はあまりにも有名ですが、どこにあるかわからないという人も多いのではないでしょうか。場所は、飛騨高山から東海北陸自動車道を富山方面に路線バスか車で約1時間のところにあります。
冬のライトアップ
冬の白川郷
春の白川郷
日本一標高の高いところを走る有料道路「乗鞍スカイライン」。
現在はマイカー規制がされており、自家用車では行くことができません。路線バスかタクシーを使って登りましょう!
レールマウンテンバイクガッタンゴー!
長野県
最高の自然を満喫!
過去のページでも紹介してます!
富山県
長野県に位置する扇沢駅から富山駅に通り抜けることができる「立山黒部アルペンルート」。立山連峰をトロリー電車やケーブルカー、鉄道など様々な乗り物に乗って通り抜けることができるため、とても人気のスポットです。
富山環水公園
公園自体も夜はライトアップされており、とてもロマンチックな雰囲気が漂う環水公園。ここは世界一美しいと言われたスターバックスがあることで有名。
瑞龍寺
前田利長が建てたお寺。ここは織田信長らもゆかりのある地とされており、国宝にも指定されている。また、トイレの神様がいる。
石川県
近江町市場
尾山神社
金沢の繁華街、香林坊から歩いてすぐの場所にある神社。見た目が少し変わっています。観光ガイドブックなどにも紹介されている有名な神社。
千里浜
車で砂浜を走れるハイウェイビーチ!
バーベキューとかもできますよ。
能登島水族館
石川県能登半島の北東部に位置する「能登島」にある水族館。島と言っても車で橋を渡っていくことができます。海鮮丼などが有名な能登島ですので、グルメのついでに水族館に行ってみてはいかがでしょうか!
昇龍道のテーマ旅行
昇龍道の公式ウェブサイトでは、旅の楽しみ方としてモデルコースやその地その地の伝統工芸や文化、銘酒なども紹介されています。
昨年は、旅行会社のクラブツーリズムが成功させた戦略である「テーマ旅行」の売り出しが話題となりましたが、この昇龍道も旅の楽しみ方をしていくつかの「テーマ」を提示しています。
①山車からくり街道
②銘酒街道
③サムライ街道
④ものづくり街道
中部地方の有名なものをテーマとして、「街道」を売り出しています。
「街道」そのものもある意味テーマとなっていますが、この「街道」を訪ねる旅行はヨーロッパで有名です。例えば、ドイツに位置する「ロマンティック街道」。これは、「道」そのものに意味付けをして、モデルルートのように「街道」全体を売り出しているものです。このように、「街道」の売り出しは地域全体を回遊してもらい、地域全体の価値を高める効果があり、日本でも推し進めることで地方創生の一翼を担うものとなりそうです。
また、「テーマ旅行」という観点でみてもヨーロッパは先進的です。例えば「フェスティバル」。日本でいうと「お祭り」のことですが、この「フェスティバル」のためにその国へ訪れるという外国人も多いです。特にヨーロッパ圏は陸続きになっており、シェンゲン協定を締結している国も多く出入国審査を必要としないため、日本国内に住む人と比べれば簡単に外国へ行くことができます。そのこともありますが、ヨーロッパではフェスティバルを目的とした旅行も当たり前です。例としてはドイツの「オクトーバーフェス」や「ロックフェス」などがそれに当たります。
このような観光先進国と言われるヨーロッパを模倣した(おそらく)インバウンドビジネスの推進を行っている昇龍道エリアは、東京オリンピックに向けてさらなる飛躍が期待されると思います。温泉や歴史などまだまだテーマはたくさんありそうですので、是非多様なテーマをプロモーションしていってほしいですね。